2020年08月27日 18:28

カルディオインテリジェンスは、この度、独立系ベンチャーキャピタルANRIより3,500万円のシードラウンドの資金調達を実施した。

同社は2019年10月の創業後、ディープラーニングを用いた心電図のAI自動診断支援システムの製品化を目指して開発を進めている。多忙さから疲弊する医療現場を医師が使いやすいAIがサポートし、急増する心臓病の早期発見の支援を行うことで、医療従事者の負担を軽減。このAI自動診断支援システムが普及することで、医療過疎地域などに住む診療機会が得られにくい患者を世界中から無くし、心臓病と脳卒中を撲滅することを目指している。

技術的には、不整脈のなかでも心房細動の自動診断支援AIについて、医療現場だけではなくスマートシティにも組み込みが可能な汎用的技術となるよう開発に取り組んできた。また同社のAIは専門医並みの診断精度に加え、判定部分を可視化できるため、医師に診断の説明までできるAIであることが特徴。

今回、医療現場における実用化の目途がついたことに伴い、早期事業化を推進するために第三者割当増資での資金調達を実施した。同社からは、2020年度中に最初の製品の市場投入を予定。なお市場投入する最初の製品では、指定管理医療機器(クラスII) 一般的名称「ホルタ解析装置用プログラム」の認証基準に定められた範囲で機能の提供を行う。