2020年08月26日 18:38

ウシオ電機と東芝ライテックは、有人環境下で使用できるウシオの222nm紫外線殺菌技術を用いた「Care222光源モジュール」を搭載した紫外線除菌・ウイルス抑制装置を共同開発すること、ならびに「Care222光源モジュール」を用いて自動車および鉄道車両に搭載する装置や一般照明器具の開発に関して業務提携することに合意した。

両社は今回の提携によって、自家用車や通学バス、満員電車内などの交通・移動空間での新型コロナウイルスをはじめとしたウイルスや細菌への感染リスク低減、学校やオフィス、商業施設など公共空間でのパンデミック防止など、安心・安全な環境づくりに貢献する商品・サービスの提供を目指す。

ウシオは、創業より56年に渡って紫外線が持つ効果に着目し、2015年からは米国 コロンビア大学とともに人の皮膚や目に安全な222nm紫外線技術の開発に着手。自社の使命のひとつと位置付けている光技術での「安心・安全」な環境づくりの実現に向け、有人環境下で使用できるウイルス不活化・殺菌技術「Care222」を確立した。一方、東芝ライテックは照明事業130年の歴史を持ち、専門性の高い照明システムに加え、産業光源など、幅広い事業展開を行っている。

両社は、未だ収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向け、それぞれの光技術を融合させることで安心・安全な空間・環境を光で実現すべく今回の業務提携に至った。開発した商品は、2021年1月からの販売を目指している。