2020年08月25日 18:19

マルトは、醤油蔵を改修した古民家ホテル「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」を8月29日に開業する。
マルト醤油は、奈良県最古の醤油蔵。 70年前に一度閉業したが、醤油蔵の再興をかけ今年、築130~140年の蔵を一部宿泊棟に改修し、新たに開業する。醤油蔵の復活に際し、18代目当主・木村浩幸が伝統の古文書を読み解き、醤油づくりに挑戦。伝統の製法を探り続けるうち、70年ぶりに蔵付き菌が生き続けていたことを発見し、この度の開業に至った。蔵には古文書のほか、醸造場や居住棟、道具類が当時のまま残されており、建物の一部を改修し宿泊施設「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」として新たなスタートを切る。現在も醤油は醸造を続けており、2022年の発売を目指している。
屋敷全体は、奈良固有の「大和棟造り」の名残りある母屋を中心とする屋敷構えは、伝統的な造りを今に残しており、築年数は約130~140年。その佇まいから、当時この蔵に住み込みで働いていた蔵人たちの生活を至るところで感じることができる。全7室の客室はかつての醤油蔵元の使われ方に着想を得た家具や装飾を施しており、古文書が保管されていた部屋は「府庫」、原材料を貯蔵していた蔵は「糀」「碓」など、部屋名にも醤油づくりや蔵の歴史に因んだ名称を採用している。
「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」は8月29日開業。予約は8月より受付中。全7室、収容人数約30名。