2020年08月18日 15:44

日本最大級のリユースデパート「KOMEHYO」を展開するコメ兵(KOMEHYO)は、「真贋判定」に加え、「型番判定(モデル名・型式などの判定)」ができるようになったAIを開発。2020年8月25日から、KOMEHYO名古屋本店に導入する。

KOMEHYOの鑑定士は、一定期間の教育を経て、細心の注意が必要な「真贋チェック」から、「商品情報(型番)の特定」「状態チェック」「買取金額算出」「買取金額の説明」といった過程を全て1人で行っている。そこで今回、買取業務の中でも特に客との会話が発生しない「真贋チェック」「商品情報の特定」をAIが補助することで、その分、買取を体験される利用者の不安や、疑問を解消するためのコミュニケーションに、スタッフが注力できると考えた。

「AI真贋」を実用化させるためには、まず、AI の精度を高めるための膨大な商品データを集めることが必要。同社では精巧な偽物が出回る中でも、真贋を見極めることが出来る熟練した「匠」がいるため、AI に真贋を判断させる正確な教師データをインプット。KOMEHYOの鑑定士が、開発エンジニアと情報共有しながら、AIの教育をフォローする。

今後は、売却需要が高いブランドやアイテムの横展開をしていき、AI真贋をベースとした業務フローを整備。そして、国内外を問わず鑑定士育成のカリキュラムを短縮することにより、店舗拡大といった成長戦略やグローバル展開のスピードアップにつなげたいと考えている。