2020年08月12日 16:04

アクセルマークとMomoは、両社が共同で開発した積雪深自動モニタリングシステム「YUKIMI」の実証実験を、JR東日本旅客鉄道新潟支社管轄線路の一部にて12月より開始する。

日本は世界でも有数の雪国であり、国土の約半分、おおよそ2000万人が豪雪地帯に暮らしている。これらの地域において、適切な除雪作業を行うにあたり積雪状況の把握は重要な工程であり、多くの自治体では自治体職員や地域住民による目視での確認が行われている。一方で全国的な人口減少、高齢化に伴う人手不足や、深夜や早朝の見回り負荷の軽減、天候の急激な変化に対応するため、より効率的でリアルタイム性の高い確認手段が求められている。これらの課題を解決すべく、「YUKIMI」を開発した。

今回実証実験を開始するJR東日本新潟の管轄路線の一部地域は、特別豪雪地帯に指定されるほど降雪・積雪の多い地域に敷設されている。線路上の雪は列車の速度低下や走行不能を発生させたり、ポイント不転換などの設備障害を引き起こす要因となることがあり、列車の安定運行の障害になることがある。昼夜を問わず天候の急激な変化にも対応が必要なことから、降積雪量の把握は安定運行確保をするうえで重要な判断要素の一つとなる。

「YUKIMI」は、「積雪深センサー」と「データ閲覧システム」が一体となった積雪状況モニタリングシステム。本システムの導入により管轄路線内のセンサー設置地点の積雪状況を24時間リアルタイムに可視化し、パソコンやスマートフォンから、いつでも積雪状況を確認できる状態を実現する。

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