2020年08月11日 10:11

GOCCO.は、徳島大学、佐原理准教授監修のもと、地上からバルーンを使って上空3万mの成層圏へ小型モジュールをリリースして回収する、成層圏への往復便サービス「shuttleD(シャトルド)」の募集を8月10日より開始した。

宇宙空間の入り口成層圏は、地球上最も高い場所であるエベレスト山頂をゆうに超え、旅客機が飛行する高度のさらに上空、人間はもちろん、あらゆる生命体が生存不可能とされる極限環境。地上からその場所へ向かうには、強風の吹き荒れるジェット気流、そしてマイナス70度にもなる対流圏を超えねば到達できない。そこには一体何があり、どんなことが起こるのか。そんな成層圏を身近にするのが「shuttleD」だ。

「shuttleD」では特殊につくられた「shuttleDモジュール」に検体を搭載。それを気象観測用バルーンに連結させて成層圏までフライトさせ、パラシュートで安全に海洋上へ着水したものを回収する。ヘリウム気球を使った成層圏へのリーチと実験モジュールの海洋上での回収を数多く成功させてきたチームがこのオペレーションを主導し、上空3万mという環境における様々な科学実験をより安価に実現する。「shuttleDモジュール」は、特殊フィルム加工によって防水性を保ちながら室外との通気性確保を実現しており、検体シャーレ(直径90mm、高さ20mm)を最大10個搭載可能。利用者はシャーレ1個分~スペースを借りることができ、シャーレ内に自由に検体を配置して成層圏までフライトさせることが可能だ。

募集サイト