2020年07月28日 14:54

明利酒類は、経済産業省から工業用アルコール取り扱いの認可を得て、除菌アルコールの新製品「MEIRIの除菌 MM-65」の生産を開始した。
明利酒類は、茨城県水戸市の老舗酒造メーカー。同社は、コロナ禍において、酒や調味料製造で培ってきた技術と知見を生かして、除菌アルコール不足の解消に貢献すべく、アルコールの新たな利用法を模索する社内タスクフォース「チームMEIRI」を立ち上げた。発売当初は、地域の公共機関、教育機関などへの寄付や、医療機関などへの優先供給等を行っていたが、7月末から、オフィスや工場、デパート、ホテルなどの事業者に向けて、卸を通じて、業務用の大容量モデルを販売する。
「MEIRIの除菌」は、エタノールを主成分としており、副材との組み合わせで高い除菌力を発揮する。食品添加物なので、まな板や包丁などの除菌や、人がよく触れる接点(テーブルや椅子、ドアノブ、階段の手すりなど)の除菌を用途として想定している。容量は5Lタイプと16.6Lタイプの2種類。5Lはオフィスなどで、16.6Lは学校や市役所などの公共機関で適宜スプレーなどに移し替えて活用されている。
なお、厚労省の通達により、本製品「MEIRIの除菌」は医薬部外品ではないが、消毒用エタノールの代用として、手指消毒に使用することが可能だ。業務用サイズのため、一般向け販売は想定しておらず、卸を通じて、オフィスやデパートなどの事業者向けに販売をしていく予定だ。