2020年07月28日 14:44

全国心理業連合会(全心連)は、全国SNSカウンセリング協議会のもと、7月27日~8月9日の2週間、インターネット上の誹謗中傷による精神的ダメージを受けた人を対象とした無料のLINE相談窓口「SNS誹謗中傷等の心のケア相談」を開設する。
法務省による2019年度中の「人権侵犯事件」の状況によると、人権擁護機関の取り組みにおいて、新規救済手続開始件数から見た特徴の1つとして、インターネット上の人権侵害情報に関する事件数が、2017年に次いで過去2番目に多い件数(1985件)を記録したことが挙げられている。また、SNSを中心としたインターネット上の名誉毀損や誹謗中傷を意図した匿名の書き込みは年々増加し、総務省の「インターネット違法・有害情報相談センター」によると、2019年度の相談件数は5198件と、2010年度の約4倍に膨らんでいる。
全心連は、心理業の健全な発展と誰もが安心して心のケアサービスを受けられる文化の創造をめざして2010年12月16日に発足した心理カウンセラーの業界団体。今回の「SNS誹謗中傷等の心のケア相談」では、誹謗中傷等に関する相談について「話を聴くプロ」がワンストップで対応する。具体的には、何が起こっているかを聴き、整理をしたうえで、相談者の意向を汲みながら、対応方法を考える。なお、心理カウンセラーが心のケアを行うため、法律に関することや人権侵害等は専門の相談窓口も案内する。実施にあたっては、全国SNSカウンセリング協議会の運営協力を得て行う。
期間は7月27日~8月9日。