2020年07月27日 10:45

誠文堂新光社は、8月5日、「江戸川乱歩語辞典」を発売する。
多くの作家から敬愛され、今も読者を魅了し続けている、日本の探偵小説の父・江戸川乱歩。本書は、そんな乱歩にまつわる言葉をイラストとともに紹介する辞典だ。乱歩作品の登場人物や舞台、名セリフ、小道具などはもとより、映画、テレビドラマ、マンガ、アニメまで、乱歩本人とその周辺にまつわる「言葉」500語以上を掲載している。
人嫌いであると同時に社交的、なげやりなのに几帳面、恐縮しながら図々しい、驚くほど世間的な常識人でありながら反社会的なロマン主義者。さまざまなジャンルのキーワードを通じて、そんな乱歩の多面性が浮かび上がる。永井秀樹さんによる耽美なイラストも見所のひとつ。ディープな乱歩ファンから、子どもの頃、乱歩作品に親しんでいた人、映画やドラマ化された作品が好きな人、近年の漫画やアニメを通じて知った若い人まで、乱歩に興味があるすべての人が楽しめる一冊だ。
著者はアプレ文筆業&非実用系事典編纂者の奈落一騎さん、監修者は小説家、エッセイスト、妖怪研究家、博物学者、翻訳家など幅広く活躍する荒俣宏さん。「私が愛する乱歩作品ベスト3」回答協力は、赤木かん子さん、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、神田伯山さん、西村京太郎さんなど。
定価は1600円(税抜)。発売日は8月5日。