2020年07月21日 18:18

若年層向けの就職支援事業を展開するジェイックは、2019年度に大学中退者向けのサービス「セカンドカレッジ(R)」利用者を対象にしたアンケートを実施した。
回答者248名(男性188名・女性60名)のうち、大学中退者が90.3%、専門学校・短期大学中退者が6.5%、大学院中退者が3.2%となっており、文系と理系の割合は6:4。全体として、中退者のうち55.6%が留年を経験していることが判明した。文系は約52%が留年を経験している一方、理系は約63%が留年を経験しており、中退者の中での理系留年率は、文系と比較して高いことがみてとれる。
留年理由について文系と理系で比較すると、文系は大学授業以外での活動に熱中し、理系では授業についていけず、留年してしまっていることが分かった。理系の場合、留年し、もう1年同じ学年を繰り返すとしても、授業についていけずに再留年する可能性が高いと感じ、中退という選択肢を選んでいる可能性があるようだ。
新型コロナウイルス感染拡大は、大学生の収入にも大きな影響を与えている。同社にも「アルバイトのシフトに入れず、学費、生活費を稼げない」などの相談が寄せられている。同社では以前より、大学在学中の学生が中退に関する相談ができる窓口を用意しており、電話相談や対面カウンセリングで、学生の悩みや状況に合わせたアドバイスを行ってきたが、この度、コロナウイルスの影響による中退者および中退検討者専用の「コロナ中退119番」の設置を決定した。問い合わせはこちら。