2020年07月14日 18:01

テクノラボが、海洋プラスチックゴミをアップサイクルして作った製品シリーズをブランドbuoy(ブイ)として正式に販売開始する。本製品は昨年末reBirth(リバース)としてクラウドファンディングを実施。今後buoyとして継続的にECサイトを通して海岸沿いに住んでいない人でも海洋ゴミ問題に関われる仕組みづくりを目指す。なおbuoyの製造技術は特許出願済み。ECサイトでの予約販売は7月14日よりスタートする。

漂着した海洋プラスチックゴミは劣化しており、材料ごとに分別してリサイクル材として活用することは容易ではない。日々大量に流れ着く海洋ゴミで、安易な製品をつくってはさらなる悪循環を生み出す。そこで、「人々に海の現状を知らせるアイテム」をつくれないかと思ったことが本ブランド立ち上げへのきっかけだ。

buøyの製品は市販のプラスチック既製品に比べ個体差がある。これはプラスチックの大量生産特性を重視するのではなく、長く大切にされる製品にしたいとの思いから一点一点違う模様が現れる製造方法をとっているからだ。ユーザーが悩みながら選んで購入し、長年大切にする工芸品のような存在になって、いずれ海洋プラがなくなりプロダクトが作れなくなることこそが目標となる。ECサイトオープン後しばらくは関東近郊のビーチクリーンで採取されたごみを使って製作するが、2020年中に日本各地のごみを材料にしたものを製作することを目指している。