2020年05月28日 10:17

日経リサーチは、「自由回答」としてアンケートに寄せられる消費者の生の声を、より実態に即した形で収集・分析できる新しい調査サービス「Voice Basket」の提供を開始する。

これまでも消費者の生の声をとらえる方法は、アンケートの自由回答やインタビューなどがあった。しかし、アンケートの自由回答では、分析の際、集めた回答者の意見を前後の文脈を無視して単語ごとに分解して出現頻度などを測定していたため、どういう文意で使われているかわからないなど、取り扱いが難しい。またインタビューでは、収集するサンプル数に限りがあり、回答の代表制が疑問視されたり、コストや時間面で制約があった。

「Voice Basket」は、特別に用意した設問に答えてもらう形で回答者の生の声を的確に収集し、代表的な意見はどれかといった分析結果をスピーディーに確認できる新しい調査サービス。商品開発やサービス改善、ブランドイメージなどの調査、または大規模調査を実施する前のプレテストなどに活用可能だ。

最大の特長は自由回答を集めるだけでなく、集まった意見について回答者に質問し、評価してもらうこと。これにより、回答者間でどの意見が賛同を得ているか客観的に見ることができ、定性的な調査で定量的な結果を得ることができる。回答者に意見を評価してもらう際、個々の単語ではなくまとまった文全体で評価を聞くため、どの意見が賛同を得ているかなど深掘りの分析がしやすい。回答者が意見を相互に評価するため、意見と意見の類似性や距離感が可視化でき、それぞれの関係性が容易に把握できる。

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