2020年05月22日 10:47

日立グローバルライフソリューションズは、診療用隔離装置「陰圧クリーンブース」の販売を5月より開始する。
陰圧クリーンブースは、病院内はもちろん、臨時の医療施設として利用することが考えられるイベント会場など大規模施設への診療用隔離装置として、設置の簡便性が求められている。今回販売開始する「陰圧クリーンブース」は、部分ごとにモジュール化し組み立てしやすくしており、組み立て所要時間は約4時間、また、解体後の再組み立ても可能だ。ブース内を陰圧にするだけでなく、医療関係者への配慮として天井面からHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターを介した空気を導入している。ブース内空気の排気については、HEPAフィルターを二重で装着し、厳密にろ過を実施。ブース内の圧力を-5Pa~-15Paに維持しながら、ブース外へ排気する。また、海外での電源に対応しており、広く世界での使用が可能となっている。
同社は従来から、清浄度の高い再生医療施設向けのソリューションを提供しており、ここで培われたクリーン化および室圧制御技術を、この「陰圧クリーンブース」に活用している。この「陰圧クリーンブース」を、新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組む社会全体で広く活用してもらいたいと考え、当該技術に関する知的財産については、社会貢献の観点からも無償で使用してもらうことを検討している。