2020年05月14日 18:44

パナソニックエレベーターは、小規模建築物向けの小型エレベーターの新製品「VSシリーズ」を6月1日に発売する。
業務用エレベーターと比較して低コストで導入できる小型エレベーターは、従来車いすでの移動が必要な福祉施設や診療所などを中心に導入されてきた。一方昨今では、一定の条件のもと、教育施設等への設置などの様々な小規模建築物へと導入が増加しており、市場は拡大傾向にある。そうした小型エレベーター市場の拡大を踏まえ、同社は4月1日、社名をパナソニックホームエレベーターからパナソニックエレベーターへ変更。従来以上に小型エレベーターを様々な小規模建築物へ提案していく。
今回発売する小型エレベーター「VSシリーズ」では、全国各自治体の「福祉のまちづくり条例」に対応できるルーム内奥行が業界最長1450mmの「XLウェルハートVS」と、省スペース設置の奥行1150mmの「ウェルハートVS」の2機種を展開。2機種ともに6人乗りの業務用エレベーターとほぼ同等のルーム内広さでありながら、業務用エレベーターよりも省スペースかつ、木造建築物でも専用鉄塔なしで設置できる。また、多くが2階建てである福祉施設などに限らず、様々な小規模建築物へ導入しやすいよう、業務用エレベーターで広く採用されている運転方式「乗合全自動運転方式」を採用。中間階の乗り場には、昇り・降りの2つのボタンがあるため、複数の階でエレベーターを呼び出した際でも効率的に運搬できる。
希望小売価格は、「XLウェルハートVS」452万2000円~、「ウェルハートVS」394万円~(すべて税抜)。