2020年03月23日 10:12

Zofuku(ゾウフク)は、デッドスペースの所有者と分散型エッジデータセンターを構築したい事業者のマッチングサービス「スペースインカム(Space Income)」の提供を東京都・関東圏を中心に開始する。
一般的にデータセンターとは、大量のデータを処理するIT機器を効率的に運用するための施設。現在、5G、IoT機器、自動運転、ドローン、ロボットなどの新しいインターネット技術の登場によって、エッジ環境におけるデータセンター需要が台頭しつつある。人が住むための不動産だけでなく、ロボットやIoTデバイスのための不動産活用としてデータセンターは不可欠な存在になる。
エッジとは、エンドユーザーが使用する通信端末を指す。大量のデータをパブリッククラウドで送受信・処理をすると該当するデータセンターの負担が大きくなる。そこで、なるべく端末(エッジ)の近くでデータを処理し、必要なデータをクラウドデータセンターで処理する。5Gが普及しIoT機器が増えると、データ量が膨大になるため端末の近くで処理するエッジデータセンターの需要が高まる。
「スペースインカム」とは、空き家やデッドスペースに分散型データセンターを誘致できるサービス。オーナーが物件を登録することで、データセンター事業者から機器設置のオファーが届き、実際に設置することが決まれば、Zofukuがオーナーと賃貸借契約を結び、データセンター事業者に転貸する。オーナーによる設備投資は不要。また、時間単位ではなく、通常の貸借契約を年単位で締結するため安定した収入を得ることが可能だ。