2020年02月25日 18:50

ピエール=エリィ ド ピブラックの「In Situ」シリーズがシャネル・ネクサス・ホールにて展示される。パリ・オペラ座という世界最高の舞台で、華麗なパフォーマンスによって人々を魅了するバレエダンサーたち。その神話的とすら言える美しさをあますところなく写真にとらえた。

「In Situ」は、2013~2014年の2シーズンにかけてパリ・オペラ座のバレーダンサーたちに密着し、ステージとバックステージでの生活を共有しながら制作された。「In Situ」三部作のひとつ「Confidences」シリーズは、バックステージやリハーサル中に撮影した写真で構成されている。無音のカメラと特殊レンズを用いることで、ダンサーたちに近づき、生々しくストレートな情感あふれるイメージを創り上げた。

三部作のうち、「Catharsis」と「Analogia」の2シリーズはともにラー作品となっているが、それぞれ異なる観点とフォーマットで制作されている。薄暗い照明の中で撮影された「Catharsis」は、ダンサーたちが放つエネルギッシュな動きが抽象的かつ絵画的に表現されている。壮観なガルニエ宮にダンサーたちが配置された「Analogia」は、まるで壮大な絵画のようだ。

In Situ ピエール=エリィ ド ピブラック展」は3月11日~4月5日開催。会期中無休・入場無料。本展覧会は4月18日~5月17日まで開催されるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のプログラムとして巡回する。