2020年02月18日 17:14

2月17日、ユニセフ(国連児童基金)は、新型コロナウイルス(Covid-19)を封じ込める各国の取り組みへの支援を拡大するため、4,230万米ドルの資金が緊急に必要であると発表した。
この予備資金は、子ども、妊婦およびその家族が、Covid-19への感染を防ぐ方法や、相談窓口に関する情報を受け取ることができるように、リスク・コミュニケーションを強化し、誤った情報を正すなどの取り組みを含む、ウイルスへの感染を減らすためのユニセフの活動に使われる。
また、流行による広範な影響を緩和するため、学校に通えない子どもたちへの遠隔授業の実施や、影響を受ける子どもたちと家族に、精神的ケアや心理社会的サポートを提供することも計画しているという。ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォア氏は流行のもたらし得る二次的な影響を特に懸念しており、「子どもたちの学習、保健、栄養、保護サービスへのアクセスに影響が及ばないことが大切」とも語った。
現在のところユニセフの支援は、中国政府と、これまでのほとんどの症例が報告されている東アジアおよび太平洋地域の国々に向けて行われている。1月29日以来、ユニセフは、医療従事者が使用する防護服、マスク、ゴーグル、手袋を含む13トンの物資を輸送。追加の物資輸送についても準備中で、ユニセフは複数の主要地点に物資を事前配置している。