2019年12月13日 17:20

東芝インフラシステムズは東海旅客鉄道(JR東海)の次期特急車両「HC85系」の試験走行車向けに、新開発の小型で高効率な新型ハイブリッドシステムを納入。鉄道用として日本で初めてモータと発電機に全閉式永久磁石同期機が同時に採用された。
「HC85系」は、85系気動車の取替えに備えJR東海が開発した次期特急車両で、エンジンで発電した電力とバッテリに貯めた電力とを組み合わせ、モータを駆動して走行するハイブリッド方式を採用。東芝インフラシステムズはモータ、発電機、バッテリ、車両制御装置、主幹制御器を納入した。
全閉式永久磁石同期モータ(PMSM)および全閉式永久磁石同期発電機(PMSG)は共に定格効率97%を実現する高効率な回転機で、エンジン出力を車輪に伝える効率は、従来型のシステムと比較して10%以上向上している。小型で高出力なPMSGを新たに開発したことにより日本で初めて同時に採用することが可能となった。