2019年01月21日 14:19

文堂新光社は、2月5日に「全文完全対照版 老子コンプリート―本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文」を刊行する。

孔子の「論語」が儒教の根底思想として親しまれてきたのに対し、「老子」は道家の神髄を説いて人々に寄り添ってきた。ともに2500年以上の歴史の検証に耐えてきた思想書。自己研鑽し、学問を通して知識を増やすことは、かえって人間を不幸にする。現代も推奨される「勝ち残り」社会を強く否定する老子の思想は、いつの時代にも人々の心を癒し、弱者を鼓舞してきた。格差が広がり、人々の価値観が揺らぐ現代にこそ、老子の思想が必要とされている。

本書では全文の現代語訳、書き下し文、原文に加え、「一文超訳」を掲載。テーマは何か、主旨は何かが一目で把握でき、格言のように心に刻まれるので、「老子」の理解が飛躍的に向上する。また、主要な人名や語句には懇切丁寧な注釈を入れた、現代の完全版となる。

本は1800円+税。2月5日発売。