2018年12月20日 06:49

世界各国の男女平等の度合いを指数化した「ジェンダー・ギャップ指数」2018年版が、12月18日に世界経済フォーラムによって公表された。この報告書は、経済、教育、保健、政治の4分野14項目における格差の状況を指数化し国別に順位をつけたものとなる。

100%を完全な平等とすると、今回、世界の格差は平均で68・0%。日本は前年の65・7%から66・2%に改善し、昨年の114位からは順位をあげたものの、主要7カ国(G7)内では最下位の110位となった。

1位は、達成度85%のアイスランド、続いてノルウェー(83.5%)、フィンランド、スウェーデン(何れも82.2%)と北欧諸国が続く。2018年の報告では、賃金格差の是正、専門職に就く女性の数の微増など改善が見られたことで、男女間の格差が若干狭まったとされてはいるものの、特に、経済、政治分野における女性進出は後退したことが分かった。

報告書では、改善の速度が現状のままだと、男女平等が実現するまでには108年を要すると述べられている。