2018年12月13日 06:32

JMCは、鋳造事業にJMC初となる砂型3Dプリンター「S-Print(ExOne製))を、2019年12月期上半期、2020年12月期にそれぞれ1台ずつ導入する契約をExOneと締結した。

2台の砂型3Dプリンターを活用し、鋳造工程の能力強化を図るとともに、2020年を目途に砂型造形の受託サービスを事業展開するための準備を開始する。

砂型3DプリンターはCADデータから直接鋳造用の砂型を造形する装置で、経済産業省が推進する「次世代型産業用3Dプリンターの造形技術開発・実用化事業」でも開発が進められており、今後の国内製造業における基盤となりうる技術の一つとして期待されている。砂型3Dプリンターの導入は、マシニングセンタでマスターモデルとなる木型を削り出し、職人の手込めによって行われていた従来の作業工程を短縮し、特に数多くの砂型を組み合わせて構成する自動車のシリンダーヘッドやインテークマニホールドの中子製作において、飛躍的な工期短縮を実現する。