2018年05月28日 13:14

PSソリューションズと伊藤忠飼料、CKDの3社は、国内の畜産分野における課題解決に向け、畜産向けIoTシステムを共同開発し、普及・拡大を目指すことで基本合意した。

まずは、農業向けIoTソリューション「e-kakashi」の技術をベースにした養鶏IoT(スマート養鶏)サービスを開発し、秋から提供を開始する。養鶏IoTサービスは、「開放鶏舎」と呼ばれる形態の鶏舎に対し、各種IoT機器を取り付けるだけで鶏舎内の環境情報を管理し、作業を自動化するもの。鶏舎内の温湿度管理と空調制御、将来的には水やガスなどの流体制御を遠隔地から行えるようにすることで、養鶏農家の管理作業の省力化や労働生産性向上に寄与する。

さらに、従来は経験と勘に頼っていた温湿度・空調管理を飼養成績と連動して記録し、それをAIで分析することで、養鶏農家の知見や飼養技術を見える化して知識体系を整理(養鶏eマニュアル化)。これは養鶏農家ごとの精密な飼養技術継承のサポートに大きく貢献する。