2017年06月16日 06:53

小笠原商店が、南アルプス近郊の素材を使い、101年目にして初の塩ようかん「南アルプス塩ようかん」を発売する。

寒天作りで160年以上の歴史を持つ、長野県・諏訪地域。凍てつく冬の寒さを利用し、原料となる天草を天日干しにし、伝統的な自然乾燥による製法が行われてきた。その寒天作りが盛んな諏訪地域の中でも、100年の歴史を持つ小笠原商店は、多くの寒天メーカーが工場での生産方式に切り替える中、創業時から変わらない冬場の自然乾燥による製法を守ってきた数少ない寒天業者だ。

「塩ようかん」は、糸寒天の歴史を知ってもらい、伝統製法による寒天の価値を向上させるべく、原材料メーカーから一歩前へ出るという新たなチャレンジ。天然素材の糸寒天。長野県大鹿村で採れる山塩を使い、職人が一つ一つ手作りで作っている。同封されている希少な山塩を、ようかんの上に一つまみ振りかけることで、塩ようかんとしての味をより一層味わうことができる。