2017年06月14日 15:42

講談社より、歌川広重の作品120点(1点は目録)を、描かれた地域別にまとめた書籍「広重TOKYO 名所江戸百景」が発売された。著者二人は半年以上かけて作品が描かれた場所の現地取材を行い、全作品に現在の写真を掲載。作品と写真を比較することで、東京にも「広重が見た景色」がまだ残っていることに気づくことができる。一方で大きく様変わりした場所も多く、江戸から東京への変化も感じられる。
全ての作品に地図がついており、効率よく現地をまわれるように、地域ごとにわけて掲載した。作品の中に描かれている、江戸城や火の見櫓、遠景の山の名前なども紹介しているので、作品を隅々まで鑑賞し、理解することができる。
掲載するのは、彫り・摺りともに国内外トップクラスのクオリティを誇る「原安三郎コレクション」。すべてが貴重な初摺で、保存状態も極めて優れた名品。定価2500円(税別)。