2017年05月22日 15:49

世界文化社より、京都・大徳寺の主僧である泉田玉堂老師の初説法「軽やかに生きる」を刊行した。生き辛さを抱えて生きる現代人のために、禅語を通して前向きに生きるコツをアドバイスする。

例えば、「看脚下」(きゃっかをみよ)とは、人は他(人)と自分を比較し、その優劣をもって幸不幸の尺度とし、自らの悩みの種とする。他と比較する必要はない。足を地にしっかりつけた自己の確立こそが、全てを凌駕することの源泉となる。そのためには、自己追求を怠るな、ということである。

「莫妄想」(まくもうぞう)とは、人が苦しむのは、生活の中はもとより、学問や人間関係の中において、物事を善と悪、是と非、男と女など分けて考え、一方に片寄ったものの見方や考え方をしてしまうからである。理屈では解決することの出来ないものを、「もう考えるな」というのである。そうすれば、雲ひとつない青空のような世界に入り宇宙大の人となれる。

「軽やかに生きる」は、1404円(税込)。