2017年04月26日 17:31

府中市美術館(東京・府中市)で開催中の「歌川国芳 21世紀の絵画力」展。代表作の数々をはじめ、前後期合わせて240点にのぼる国芳作品が摺り、保存ともに良質の状態で鑑賞できる絶好の機会となっている。

歌川国芳といえば浮世絵愛好家以外にも「猫」作品の面白さはよく知られているところ。その「猫」作品で、今まであまり観られたことがないと思われる傑作が最近発見された。「猫の左仮」という作品で配色が大変美しく、猫の絵を得意とし、国芳の本領が発揮された優品で、かねてから人気の高い「おぼろ月猫の盛」と関わりのある作品だと考えられる。

作品の発見を受けて府中市美術館では急きょ、4月19日から展示を開始した。同展終了(5月7日)まで展示される。同展の図録は一般流通書籍として講談社が製作しているが、府中市美術館にて同展図録を購入した人には、別刷りの「《猫の左仮》作品解説」をプレゼント。詳しくはこちら