2017年03月09日 14:08

シャープは、液晶ディスプレイの開発で培った光学制御技術を応用した「採光フィルム」を搭載し、大幅に軽量化した採光プレートを開発。ヒューリックの本社ビル増築棟(東京都中央区)に設置した。

「採光フィルム」は、表面に微細加工を施すことでフィルムの片側に様々な角度から入った光を反対側に一定の角度で出す。建物の窓の上部に設置することで、季節による角度の変化に関わらず太陽光を効率的に天井方向に取り込み、不快なグレアを抑えながら室内全体を明るくするとともに、高い省エネ効果をもたらすことができる。

このたび開発された採光プレートは、窓からの光を採り入れる「採光フィルム」と光を拡散させる「拡散フィルム」を一体化し、さらにガラスを用いずにアルミフレームを採用することで、従来の「採光フィルム」システムから約94%軽量化。フィルムの一体化および軽量化による組み立て工数の低減によって施工が容易となった。