2017年02月27日 07:43

KADOKAWAは、木下昌輝著「敵の名は、宮本武蔵」を2月25日に発売する。
2014年、デビュー作「宇喜多の捨て嫁」が第152回直木賞候補に、2月には「天下一の軽口男」が第38回吉川英治文学新人賞候補になるなど、一躍脚光を浴びている著者の木下昌輝さん。これまで、敗者に光を当ててきた著者が今回選んだのは、剣豪・宮本武蔵。武蔵を題材にした作品は無数にあるが、例えば、一人で武者修行の旅に出ていたことは描かれても、「大勢の弟子を引き連れた」という史実は、ほとんど扱われてこなかった。
本作は、佐々木小次郎など7人の敵(=敗者)から見る武蔵像という新たな視点で、読みごたえのあるエンターテインメントとして描き上げた、著者渾身の歴史小説となっている。有馬喜兵衛、クサリ鎌のシシド、柳生新陰流・大瀬戸、辻風、吉岡憲法、津田小次郎。武蔵と立ち会う敵たちは、彼の剣に、筆に、いったい何を見たのか。
定価は1600円(税抜)。