2017年02月10日 14:09

日本板硝子、産業技術総合研究所、およびゴーフォトンの共同開発チームは、「モバイル遺伝子検査機」の開発に成功した。
従来の細菌やウイルスなどの遺伝子検査は、高精度で有用な一方、装置は大きく高価で検査にかかる時間も長いため、専門施設でしか利用できなかった。そこで開発チームは、小さなプラスチック基板で目的の細菌やウイルスの遺伝子を高速に増やす産総研の技術と、その遺伝子の量を高感度で測定できる日本板硝子独自の小型蛍光検出技術を組み合わせることで、高精度のまま小型化と検査時間の短縮を実現。
開発されたモバイル遺伝子検査機は、従来の装置に比べ片手で持ち運べるほど小型・軽量(約200mm×100mm×50mm、重量約500g)。さらに、従来は約1時間かかっていた検査時間を約10分に短縮した。小型化により低コスト化をも実現し、バッテリー駆動も可能。本機は日本板硝子より年内発売を目標に開発を進められている。