2017年01月06日 16:43

「群像」新春号(1月7日売り/2月号)にて、カリスマブロガーとして知られる、はあちゅうさんが文芸誌デビューを果たした。掲載されるのは、「世界が終わる前に」「サンディエゴの38度線」「六本木のネバーランド」の3篇。
「六本木のネバーランド」の主人公・美幸は、合コンで出会った外資銀行に勤める森さんから、ニューヨーク滞在中の二ヵ月間、家の留守番を頼まれる。秘密基地を手に入れて大喜びの美幸のもとに、森さんから週に一度届くメール。海を超えたやり取りが不思議な感覚をもたらす…。
3 編は、いずれも言葉も距離も超えて築かれる、友情とも恋愛感情とも名づけられない、不思議な男女関係を繊細に描いた短篇で、2017年最初の「群像」を飾る素晴らしい作品となっている。
はあちゅうさんは2009年電通入社後、中部支社勤務を経てクリエーティブ局コピーライターに。2014年9月からフリーで活動し、講演・執筆活動、ウェブサービスの運営を続けている。