2017年10月31日 13:32

「名古屋城本丸御殿」の10年に及ぶ復元計画を進めてきた名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所は、2018年6月8日(金)にその全容を完成公開する。
「名古屋城本丸御殿」は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に徳川家康の命によって建てられた、日本を代表する近世書院造の建造物。総面積3,100m2 、木造平屋建こけら葺き書院造、13棟の建物で構成されている。天守閣と共に、城郭として国宝第一号に指定され屈指の名城として知られていたが、1945(昭和20)年の空襲により建物の全てを焼失した。
様々な分野の専門家の協力を得て2009年1月から待望の復元工事に着手し、2018年の江戸幕府将軍が宿泊するために建造された最も豪華絢爛な「上洛殿」などの完成をもって、10年をかけた復元計画を終える予定。復元により伝統技術や技法を受け継ぐとともに、先人の技や知恵を未来へと継承し、名古屋の活性化につながるを拠点を目指す。