2017年10月31日 13:20

サンスターは、近年増加している大人のう蝕(むし歯)に着目し、大人になるとリスクが高くなる「根面う蝕(根元むし歯)」の現状を調査。研究成果を、10月26日(木)から開催された第147回日本歯科保存学会2017年度秋季学術大会にて発表した。

調査対象数は298名。根面う蝕有病率は、全体の49.3%であり、30歳代の7.7%から年齢が高くなるにつれ増加し、80歳代が70.0%で最も高い結果だった。また、根面う蝕有病部位の約90%に歯周病、もしくは歯周病既往歴が確認されたことから、歯周病により歯肉退縮が起こり根面う蝕になるリスクは高いと考えられた。

しかしながら、根面う蝕と歯周病の重症度については、50歳代以外では相関が見られなかったことから、最も重要なことは、 根面う蝕や歯周病が発症する前に、根面う蝕予防と歯周病予防を併せて実施することであると結論付けた。