2017年10月27日 13:54

国立研究開発法人情報通信研究機構、クレアリンクテクノロジー、エコノミカルによる開発チームは、Raspberry Piをベースにした新しい映像伝送プロトコルの開発に成功した。
連続的な映像伝送は、一般のデータ通信と比較してデータ量が膨大になるため、モバイル通信における映像伝送の課題の一つがモバイル通信費だった。今回の実験では、データアップリンクに特化した、安価で定額制のロケットモバイル通信網を活用することでこの問題を解決。Raspberry Piは、安価(最も普及しているRaspberry Pi 3は日本円で5,000円程度)であるため、本映像伝送プロトコルにより安価で高品質な映像伝送が可能。
また通信帯域や遅延量が不安定で大きく変動するWiFiやモバイル通信などの無線ネットワーク環境においても、高いリアルタイム性と映像伝送品質を保証。今後、物流、観光、福祉、医療、防災など様々な分野の基盤となる高品質映像伝送システムの実現が期待されている。実験結果公表サイトはこちら。