2017年10月24日 14:00

日立オートモティブシステムズは、自動運転レベル3の実用化に必要不可欠な要素技術である「Fail Operational」技術を開発した。

現在、自動車メーカー各社は、2020年前後の本格的な市場投入をめざし、基本的に「システムが全ての運転タスクを実施」するレベル3の自動運転車両の開発を進めている。レベル3の実用化に向けては、基幹部品の破損等によって自動運転システムの機能が停止した際に、ドライバーへの操縦の受け渡しをどのようにして安全かつスムーズに行うかが課題となっている。

今回、日立オートモティブシステムズが新たに開発した本技術は、自動運転システムを構成するECU等の基幹部品の1つが破損し、機能を失陥した際に、他の部品がその機能の一部を代替し、一定時間、自動運転を継続。それにより安全かつスムーズにドライバーへ運転を引き継ぐことを可能にするというもので、2020年の実用化をめざす。