2017年09月22日 16:55

朝日新聞社のメディアラボ・自然言語処理チームは、人工知能を利用した自動校正システムを開発、またこのシステムの基礎部分に当たる発明について、特許を出願した。

本システムでは、人工知能が文中の各単語をチェックし、文脈を読み取ったうえで、必要かつ最適な置き換え候補を出力することができる。カギを握るのが、同社が日々の新聞編集で蓄積してきた、ベテラン記者によるデスク作業(文章を整える仕事)における校正履歴。記事化に要した実際の校正内容を大量に人工知能に読み込ませ、パターンを機械学習させることで、新しい文についても、単語単位なら複数の置き換え候補が考えられる場合にも、文脈に応じて最適候補を絞り込むことが可能になった。

現在、プロトタイプが完成し、今後はさらに精度や使いやすさを向上させて製品化に向けて開発を進め、将来的には社外向けに事業化を検討する。