2017年09月05日 07:06

KADOKAWAは、ミステリ界を騒然とさせた鬼才・白井智之のデビュー作「人間の顔は食べづらい」を8月25日に角川文庫より発売した。
「人間の顔は食べづらい」は、「食用クローン人間」が飼育される世界で展開される、異形の本格ミステリ。首なしで出荷されたはずのクローン人間の商品ケースから生首が発見される事件が起きてという物語は、やがて予想もつかない結末へと収束する。
本作は、2014年の第34回横溝正史ミステリ大賞の最終選考会で物議を醸した作品。横溝賞受賞には至らなかったものの、選考委員の有栖川有栖さん、道尾秀介さんの強い推薦を受け、同年に単行本で刊行された。デビュー以降、「東京結合人間」が日本推理作家協会賞の候補作に、「おやすみ人面瘡」が本格ミステリ大賞の候補作になるなど、ミステリ界の注目を集めている。
特別に書き下ろされた掌編「由島三紀夫のノート」と、道尾秀介さんによる解説を収録。
「食用クローン人間」は、840円+税。