2016年08月18日 08:00

ロシアのロスアトム国家原子力公社は8月8日、ロシア最大規模のノヴォヴォロネジ原子力発電所(ヴォロネジ州ノヴォヴォロネジ)で、第3世代+の原子炉となる加圧水型原子炉VVER-1200(第6号機)の発電を開始した。
その後すぐに送電網の切り替えを正常に完了させ、国内に向けて240MWの電気を送電した。この原子炉は2016年末から本格的に稼働し、その後約60年運転される予定。
第3世代+原子炉は、現在アメリカやフランスでも建造中。送電網への接続段階に進んだのは世界初となる。性能パラメータの改良や発電所停電時でも自動稼働する原子炉受動的熱除去系、水素再結合装置、コアキャッチャーなど多数の受動的安全システムを備えている。第6号機の発電開始により、ノヴォヴォロネジ原子力発電所の総発電能力は1.5倍増加し、2017年には約3万123万ドルの税収が上がるなど、ヴォロネジ地方の経済活性化を見込んでいる。