2016年07月05日 06:59

横浜美術館は、印象派の女流画家「メアリー・カサット展」と「横浜美術館コレクション展2016年度第1期:しなやかさとたくましさ―横浜美術館コレクションに見る女性の眼差し」を開催している。
アメリカに生まれたメアリー・カサットは画家を志し、19世紀半ばに家族の反対を押しきってパリに渡り、印象派画家として活躍した女性。母子を温かいまなざしで捉えた作品が特に有名だが、女性の職業画家がまだ少なかった時代に、さまざまな困難を乗り越えて画家となる意志を貫き通した女性でもあった。今回は国内では35年ぶりとなる回顧展で、カサットの初期から晩年までの画業の全貌を紹介している。
また、コレクション展では、日本の洋画の黎明期から現代に至るまでの女性作家の活躍を取り上げている。横浜美術館では、明治の画家から、現代日本を代表する作家まで、さまざまな分野の女性作家の作品を収集している。コレクションを「女性作家」というテーマで展示するのは初めての試みだ。