2016年07月01日 07:08

ユニセフ(国連児童基金)は、イラクの子ども5人に1人に相当する360万人の子どもたちが、死、けが、性的暴力、拉致、武装勢力による徴用などの重大な危険に現在直面していると最新報告書「子どもたちへの重い犠牲(原題:A Heavy Price for Children)」で発表した。

人道支援を必要としている子どもはイラクの子どもの3分の1に相当する470万人で、ファルージャやモスル周辺で行われている軍事作戦により、多くの家族が破壊的な状況に直面している。

報告書では、紛争や不安定な状況が40年近く続いているイラク国内における人道危機の規模とその複雑さ、日々悪化の一途を辿る子どもたちへの影響を伝えている。2014年はじめ以降、イラクの子どものほぼ10%に相当する150万人の子どもが暴力のために家を追われ、学校の5校に1校は紛争によって使えなくなり、学齢期の子ども350万人が教育を受けられずにいる。