2016年05月13日 14:57

誠文堂新光社より5月9日に「日本髪大全(著者 田中圭子)」が刊行された。

日本人は古代より独特の結髪文化を発展させてきた。大陸文化の影響を受けた飛鳥・奈良時代、長く垂らした豊かな黒髪を愛した平安時代から室町時代、技巧を凝らして髪を結い上げるようになった江戸時代。時代が下るにつれて結髪の種類は数百にのぼり、髪型を見ればその人の身分、階級、年齢や職業、未婚か既婚かまでわかる。

本書は、古墳時代から現代までの日本の髪型の歴史を、時代考証をもとに再現された実際の結髪姿とともに解説。また、島原太夫や舞妓といった花街の女性たち、角界の力士など、現在も伝統的な日本髪を結って暮らす人々と、その結髪文化を支える結髪師の技を、結髪プロセスやインタビューを交えて紹介し、いまに生きる日本髪の実像に迫る。定価4500円(税別)。