2016年05月11日 08:41

誠文堂新光社は、5月6日に、「粘菌生活のススメ ―奇妙で美しい謎の生きものを求めて―」を刊行した。

粘菌は、動きまわって微生物などを捕食するアメーバ動物的状態を経て、きのこのように子実体を形成し、胞子で繁殖する。その一生の間に、あるときは動物的性質を、あるときは菌類的性質を持つ、動物でも、植物でも、菌類でもない不思議な生物だ。そんな粘菌の魅力は、何と言っても、子実体の美しさ、かわいらしさ。赤、白、黄色、金属的光沢すらある金色や銀色など、色彩は多様、アイスバー型、まち針型、まんじゅう型、プレッツェル型など形もさまざま。一度見たら、強い印象が残るに違いない。

本書は、主に初心者に向けて、粘菌の基本的な生態を解説するとともに、北海道や東北各地で撮影された本邦初公開の写真をカラーで多数掲載した。粘菌の姿や生態はもちろん、原始の姿を今に残す森の美しさも楽しめる。

価格は1600円(税抜)。

誠文堂新光社