2016年04月06日 23:20

小浜市・若狭町日本遺産活用推進協議会(福井県・小浜市・若狭町:事務局 小浜市)では、2015年4月24日に認定された日本遺産「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」のガイドブックおよびマップ、パンフレットを発刊した。

日本海にのぞみ、豊かな自然に恵まれた若狭は、古代、海産物や塩など豊富な食材を都に送り、朝廷の食を支えた「御食国」のひとつであり、御食国の時代以降も「若狭の美物(うましもの)」を都に運び、京の食文化を支えてきた。「鯖街道」と呼ばれる若狭と都とをつなぐ街道群は、食材だけでなく、様々な物資や人、文化を運ぶ交流の道でもあった。朝廷や貴族との結びつきから始まった都との交流は、全国的にも稀有なほど多彩で密度の高い往来文化遺産群を形成した。

「鯖街道」をたどれば、古代から現在にかけて1500年続く往来の歴史と、伝統を守り伝える人々の営みを肌で感じることができる。