2015年12月22日 10:05

東京コピーライターズクラブ(TCC)は、一年間の広告に使用されたキャッチフレーズすなわち「広告コピー」を集約。高頻度で登場した単語に関する統計を分析、その内容を「広告コピービッグデータ解析」として発表した。

2015年TCC賞の選考対象となった広告コピー8119件を自然言語解析にかけ、語順・品詞別頻出単語トップ10から、文章が成立する単語を選出して浮き上がってきたのが「あなたのことは、好きだ。」の一行。2015年広告コピーの「平均値」と言える。

今年の広告集約のこの一行を見てみると、広告表現は不特定多数の「誰か」への発信から、より他の誰でもなく選ばれた「あなた」に向けて語りかけるものになってきているとも言える。「あなたのことは、好きだ。(でもあなたのこういうところが~~)」と、あとに続く言葉は決して心穏やかな内容ではなさそうだが、そこがかえって今年の世相や大衆の気分とリンクしていそうな結果を示したのは、皮肉な話だ。

東京コピーライターズクラブ