2015年11月20日 11:03

ユニセフ(国連児童基金)は、2013年に国連が制定し今年で3年目を迎える11月19日の「世界トイレの日」にあたり、衛生設備(トイレ)の欠如と栄養不良のつながりを示す新たな証拠を発表した。

世界では約24億人がトイレを所有しておらず、世界の人口のおよそ8人に1人にあたる9億4600万人が屋外排泄をしている。推定1億5900万人の5歳未満児が発育阻害(年齢相応に背丈が伸びていない状態)であり、5,000万人が低体重(年齢相応に体重が増加していない状態)に陥っている。

5歳未満で亡くなる子どもの9%が下痢によるものとされ、年間30万人が命を落としている。ユニセフは、今までエチオピア、マリ、コンゴ民主共和国などで、コミュニティ自らが屋外排泄問題への解決方法を探す、コミュニティ主導の総合的衛生アプローチ(CLTS)により成果をあげている。