2015年10月14日 07:49

世界文化社は、石原慎太郎さんのエッセイ集「私の海の地図」を発売した。
著者は、中学生の頃からのヨットマン。風や波の味わい、海の上から眺める島や岩、岬のまったく違う印象を知り尽くす著者の体の中に納まわれた海を臨場感あふれるカラー写真124ページを介してつづった、石原さんの海の記録の集大成。神子元島(みこもとじま)、初島、式根島、三本岳、爪木崎、南島、吐噶喇(とから)列島、久米島、与那国島、龍飛岬、湘南など。
「日本の海は変化に富んで、複雑怪奇、すなわち恐ろしく、楽しく美しい。」と断言する著者が贈る「海の啓蒙書」だ。遭難寸前のオーシャンレースでの体験、著者のクルーザーであるコンテッサ歴代の勇姿、石原文学を育んだ海を一望できる書斎、世界の海での鮮やかなエピソードが満載。日本人を見守り、自然の厳しさ、恵みを教えてくれる海への畏敬の念をこめた一冊となっている。