2015年09月17日 11:50

9月19日から東京・永青文庫で開幕する「春画展」。2013年に大英博物館で初めて春画だけの展覧会が開催され人気を博し、とくに女性が数多く集まったことでも話題となった。その開催に合わせ、「美術手帖」10月号は「女子のための入門!春画」を特集する。

実は、国内で本物の春画が並ぶ展覧会が美術館で開かれるのは初めて。しかも開催までにはほとんどの美術館が、場を提供するのを拒むという紆余曲折があったという。この特集では、春画への偏見をまずは取り払おうと、春画が日常生活でいかに親しまれていたかといった基礎知識を、師岡とおるさんのイラストとともに紹介する。

とりわけ春画は「笑い」の要素が満載だという点に注目し、春画のユーモラスな点を自由な発想で指摘し、女性目線で春画の見どころや面白さを紹介。展覧会前に読んでいけば、作品体験が一味変わりそうな特集となっている。定価 1,600円(税別)。