2015年06月17日 10:30

河出書房新社から、世界が崩壊したのちにゼロからどうずれば文明を再建できるのか究極の思考実験を描くルイス・ダートネル著 「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」が発売された。
本書では、植物の栽培や鉄の製錬、印刷、発電、輸送機器、医薬品など、現代生活の基礎となる科学技術をどのように復活させるのかが解説されている。
あまりにも身近であたりまえのものごとが、じつは様々な科学技術が複雑に絡み合って出来上がっていることに驚かされるとともに、日々の何気ない生活が、長い年月の末に築かれた人類の偉大な英知の上になりたっていることのロマンを感じられる1冊だ。
現代の繁栄する社会が崩壊したのち、文明を再建する鍵は本書のなかにあるのかもしれない。
価格は2,300円(税別)。