2022年09月28日 19:06

TISインテックグループのクオリカは、歯車関連製品のリーディングカンパニーである大久保歯車工業へ、工場の生産性改善システム「KOM-MICS(コムミックス)」を導入した。
大久保歯車工業は生産性改善活動の一つとして、工作機械の稼働状況をビデオ撮影し、その映像を分析して改善点を探ってきた。しかしこの手法では手間も時間も掛かり、なかなか改善活動が進まない。そこで、新たな改善手法を検討する中、目に留まったのが「Kom-mics」だった。「Kom-mics」はどの主要メーカーの工作機械にも簡単に接続でき、稼働状況のデータを常時取得できる。また現場に行くことなく、パソコンの画面で一元的に確認が可能。さらにエアカットの低減、切削抵抗の一定化など生産性向上のための改善点を導く機能が豊富であることなどが導入の理由となった。
導入により、Kom-mics上のグラフ表示に加え、簡単にExcelにデータを取り込みグラフ化できるため、現状把握や分析に費やす時間が削減され、改善業務に充てられるようになった。また工作機械が金属を加工する際、工具の回転数や削る取り代など条件によって最大化されたり、低くなったりと変わる切削力を、Kom-micsの機能を使って一定化。切削力を最大化することで、加工時間の短縮が見込める。
さらに、現場の監督者はこれまで機械の動作を窓越しに確認し、五感に頼って調整や管理を行っていたが、Kom-micsによる常時監視、平準的な管理が可能となった。詳しくはこちら。