2016年09月27日 17:15

名士バス、士別軌道、十勝バスとヤマト運輸は、9月27日より、北海道の路線バス4路線(恩根内線・下川線・朝日線・帯広陸別線)で「客貨混載」を開始する。

近年、全国の中山間地域等で過疎化や高齢化が進んでいるが、北海道は過疎地域の割合が約80%と、特に過疎化が顕著な地域。そこで4事業者は「ひと・もの 協働輸送プロジェクト」を発足。道内の4路線で、路線バスが荷物を輸送する「客貨混載」の実証実験を開始した。このたび、約2ヶ月間の実証実験を終え、本格的に「客貨混載」を開始、宅急便を積載するため、座席の一部を荷台スペースとして確保した路線バスが運行する。

「客貨混載」により、地域のバス路線網は維持され、バス会社にとっても路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上。物流会社もトラックの走行距離を1日約60km削減し、CO2排出量の低減につなげることができる。