2016年05月23日 11:43

自立生活サポートセンター・もやいは、ホームレス問題の認知拡大を図る取り組みとして、ホームレスの人々が普段寝ている場所をモチーフにしたベッドを制作し、「Homeless Bed Collection」として公開している。今回、その中の1台のベッドが、伊勢志摩で開催されるG7サミットのNGOセンター内において展示されることが決定。G7サミット期間中の5月25日~27日まで世界中の報道関係者に、このベッドを実際に「体験」してもらう。
日本では「ホームレス」に対して、個人的な失敗や自己責任が原因でなるものという考え方もあり、支援の手が届きにくいのが実情だ。一方で、社会のホームレス問題に対する関心は下がりつつある。
こうした状況に危機感を抱くもやいは、いま一度ホームレス問題への関心を高めるため、本取り組みをスタート。制作されたベッドは、無機質なアスファルトや泥土、汚れたセメント、下水道の蓋といった、「ホームレス」の人たちが普段寝ている環境を忠実に再現している。